永吉団地線、バスの最終日
永吉団地で、住民による路線バスお別れの会が開かれるとの話を聞き、最終のバスに乗車した。
車内は、鹿児島交通の関係者や、一般客のほか、乗り納めとみられる方数名。
普段通り国道3号を走り、護国橋を渡り、永吉団地の坂道を上がる。静かな車内は、ここまで。
団地に入って、フリー乗降区間が始まるところから、住民が最後のお別れに待っていた。
鹿児島交通の方はバスから降りて、丁寧にお礼のあいさつ。住民からはねぎらいと感謝の言葉。
花束を贈る方が何人もいらっしゃる。自宅の前で手を振る方も。
バスの乗務員が声をかけたこともあって、車内はやがて満員に。
みんなが終点まで乗ったことがあるわけではないわけで、こんなに急な坂だったんだね、こんなに乗っていたら、廃止になることはなかったのにねという声が聞こえてくる。
終点、西之迫公園前到着。ここにもまた、大勢の住民が待っていた。
町内会長があいさつして、全員が感謝の拍手。花束の贈呈。
そして、みんな、思い思いに記念撮影。
住民にとっても、乗務員にとっても、忘れられない日になっただろう。
バスが廃止になったことは寂しいし、残念で仕方ない。
町内会長もあいさつで触れていたが、再び、この地にバスが走る日が来ることを、願わずにはいられない。
けれど、ひとまず今日は、これまで20年以上にわたる鹿児島交通のバス運行に、ありがとうと伝えたい。乗務員と乗客との心の交流が確かにここにあったことを、深く感じられる最終便であった。







「終点の風景」というカテゴリが、なんだか違った意味で響く、いい最終日だったようで…。
自分がこの趣味にのめり込んだきっかけでもあった路線たちが、誰にも見送られずに、普段通りに消えていくのを見てきた中、「ある意味で」いい終わりだったのかな、と感じました。
この先、鹿児島のバス業界がどうなっていくのかわかりませんが、明るい話題が増えていくといいな、と遠くから願っております。
投稿: tokuchan | 2020年4月 1日 (水) 12時47分
暗い話題の中でも、心が和む出来事で、救われたような気がしました。
各地の廃止路線の最終日にバスに乗ってきましたが、どこもなにかしらの別れのセレモニーがあったように思います。形はそれぞれですけど、それがまたいいと思います。
投稿: しゅう | 2020年4月 1日 (水) 22時53分