間元
大分県の臼杵市から佐伯市にかけて、入り組んだ海岸線が連続し、
さらに、海に突き出た半島は、ほとんど平地がない。
そこを走る道路は、曲がりくねっている上に狭く、
路線バスが発達する条件にぴたり合致する。
そう思って、訪問したのが95年こと。
津久見駅から四浦半島の北側海岸線を忠実にたどるバス旅は約1時間。
同じ市内だけを走るローカルバスとしては、異例の長さ。
ようやくたどり着いた終点の間元には、対岸に保戸島。
すぐそこに見えて、島に立ち並ぶコンクリートの中高層建物に驚かされる。
島には、津久見から定期船が出ていて、所要は25分。
対岸の間元に至るバスの運行時間はその2倍以上。
それだけでも、このバス路線の険しさが感じられるだろう。
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