九電資料館前
村所発宮崎駅行き急行バス。
山深い西米良村から、県都を直通で結ぶ優等バスだが、フロントには一部区間
自由乗降バスの文字。
未改良区間の多く残る国道は、いくつもの工事区間が片側交互通行で、その都度
数分ずつ停車を余儀なくされながら、バスは次第に遅れていった。
仕方ないことだと思ってはいたものの、道路にセンターラインが引かれ、整備された
区間になると、運転手さんはアクセルを踏んだ。
板バネの中型バスで、空車同然の軽い車体はよく跳ねた。
時速50キロの制限いっぱいで、おそらく走っていたのだとは思うけれど、
体感速度は80キロにも100キロにも感じられた。
さすがは急行バス。路線バスってこんなに速く走れるんだという、のどかな写真とは
裏腹の記憶が刻まれている。
写真は、途中停留所で時間調整のためトイレ休憩を兼ねて停車中のもの。この後、
バスが猛スピードで宮崎まで走り抜けることなど、知る由もなかった。
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