バスファンの新田原航空祭
12月4日、3年ぶりに開催された新田原航空祭。
通常年1回開催される基地開放のイベントで、家族連れのほか、
多くの航空ファンが集まることで知られている。
一方で、多くの人が集まるということは、すなわち、大量の
輸送機関が必要になる。渋滞対策で、基地の外に駐車場を設けることになるし、
市街地からの臨時バスも運行される。
新田原基地の場合、宮崎市街地や最寄り駅から距離があり、移動は専らバスに頼ることになる。
さらに、その運行のほとんどは、地元の宮崎交通が幹事を務めているようで、
あたかも、宮崎交通のイベントにもなっているわけである。
そうすると、とくに魅力的な宮崎交通を愛してやまないバスファンたちが、全国から駆け付けることになる。
私もそのうちの一人。会場に足を運ぶようになったのは2018年が最初だった(それまでは会場外で撮影)が、
これまで、駐車場はバスであふれんばかり、臨時バス発着場も、バスが渋滞するほどで、
さらにその中に、デビュー後30年は経つと思われる超ベテランバスが含まれるとあって、
年内最後のバスイベントという位置づけになっていた。
家を早朝3時過ぎに出て、3時間かけて会場近くに指定されている臨時駐車場へ。
駐車場は無料だが、シャトルバスは有料。しっかり乗車券も準備されていて、
ここからは、往復1,000円。
宮崎交通発行の乗車券だから、乗車券収集の方には、これも貴重な存在かもしれない。
バスは次々に発車する。普通の路線バス車両だし、座り切れなくて、通路まで立たせての移動。
当然だが、基地内までバスは乗入れる。バスがバスだけに、定期バスで、基地に迷い込んだかのよう。
この時点で、気分は高揚していく。
基地内には、臨時のバスターミナルができていて、バスの誘導、案内は宮崎交通の
スタッフがあたっている。これだけのバスが出入りするのだ、会場内に行くよりも、
どうしてもここにいる時間が長くなる。
数は減ったとはいえ、ベテランバスが姿を現すと、同じ趣味を持つ人たちがざわめく。
バスの撮影のための会場ではないので、当然、一般の通行人の動きを考えながら、
どうやれば思うように撮れるのか、考えなくてはならない。カメラマンが何人もいるので、
みんな何を撮っているのだろう?と振り返る人が何人もいる。
もちろん、せっかくここまで来たので、バスと戦闘機をからめた写真も撮りたい。
こちらは、宮崎交通が主に発着するターミナルとは別の乗降場。三和交通が主体で
配車されていて、ここだと、飛行機がすぐ横を通過するので、タイミング次第でバスと
同じ構図に撮ることも可能。
しかし、今年は、コロナ禍が継続して、航空祭そのものが縮小されていたこと、
あいにくの天気だったことなど、全体的に来場者は少なかったように感じた。
バスも、さほど行列せずに乗れたし、そもそもツアーバスは激減していたようだ。
来年こそは、もとの規模のイベントに戻ってくれることを祈るばかり。
もちろん、今年、3年ぶりに開催を実現させてくれた主催者には頭が下がる。
航空ファンだけでなく、バスファンにも注目されている航空祭である。
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