鹿児島ではあまり見かけない、複線区間にある踏切。そして、それを渡る大型路線バス。市境を越えて走るバスは、各地で減らされる一方だが、伊集院~鹿児島間のこの系統は、現在もそれなりに便数が維持されている。
列車に乗っていて、山あいの小さな踏切にバスが待っていると、そのバスに無性に乗りたくなる。ここは、木場茶屋駅から近い、薩摩川内市の南部循環バス「木場」バス停付近。集落をこまめに回るので、2駅分の距離に1時間近くを要してたどり着く。
JR木場茶屋駅の近く、薩摩川内市コミュニティバスの南部循環線が線路を横断する。JRで各地を乗って回っていた頃、車窓に現れる小さな踏切と、沿線のバス停、時には、踏切を待っているバスを見ながら、どこを結ぶバスなんだろう?その踏切には、どうやって行けばいいのだろう?そう思って、地図を見返したものだった。
この踏切にバス路線があるとは知らなかった。地元に詳しい方に教えていただいて、現地を訪れた。この角度からは、かつて特急列車が頻繁に行き交った鹿児島本線の踏切とは印象が違う。ローカル線を渡る、ローカルバスだ。
鹿児島本線の踏切を渡るバス。隈之城駅構内にある大きな踏切で、かつては、新幹線の800系車両が陸送で通ることで、とくに、踏切内の舗装が整備されたと聞く。せっかく整備されて走りやすくなった踏切だが、上川内~草良~羽島線のバス路線が3月末で廃止されると、ここを走る路線バスは無くなってしまう。
何の変哲もない、ローカル線の踏切。そして、大きめのコミュニティバス。ここは、「日本最南端の路線バスが渡る踏切」である。
2016年2月撮影 指宿市山川大山
鹿児島駅横の踏切を待つ貸切バス。交通信号がない駅前ロータリーに市電の線路が加わり、さらに、複線+αの線路を横断する踏切が隣接するという、市内でも有数の複雑な交差点。これまで、この踏切を解消するべく、線路を持ち上げたり、道路を持ち上げたり、様々な議論がなされてきたものの、最終的に、結論に至ったものはないようで、今も変わらず、この踏切をバスが渡る。
2016年3月撮影 鹿児島市上本町
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